
ロシアとウクライナの衝突で、ロシアと世界各国の関係が悪化してるけど、日常生活に影響はあるのかな?
カスペルスキーはロシア企業だから危険性があるとも聞くけど、実際のところどうなのか教えてほしい~
ロシアがウクライナ侵攻を始めてから、ロシア製セキュリティソフト「カスペルスキー」の危険性を気にする国や企業が増えてきています。
そこで、本記事ではカスペルスキーが安全なのか、それとも危険性があるのかを徹底解説!
そもそも危険視されている理由や、セキュリティソフトを変更する際のおすすめの乗り換え先も紹介します。
カスペルスキーとは?結局のところ、危険性はあるの?

カスペルスキーは、ロシアが本拠地の大手セキュリティソフト会社です。
主力製品の「カスペルスキーセキュリティ」は性能が高く、世界中で人気ですが、最近のロシア情勢を懸念して情報漏洩のリスクを疑う声も出ています。
というのも、セキュリティソフトは機密情報にもアクセスでき、ロシア政府による情報搾取が行われる可能性がゼロではないためです。
一方で、当のカスペルスキーは、中立姿勢や安全を主張しています。しかし、ロシア政府の権力の強さを考えても、一企業が到底太刀打ちできるものではないので、危険性がないと断言するのは難しいでしょう。
世界各国のカスペルスキーに対する注意喚起の状況

実際に世界各国はどのように対応しているのかというと、対露制裁を強化しており、中にはカスペルスキーを危険企業とまで認定している国もあります。
また、各国の企業単位でもカスペルスキーの使用を中止して、他社セキュリティ製品に乗り換える企業が出てきているのが現状です。
実際に、カスペルスキーに対する世界各国の動きを、以下にまとめました。
アメリカ政府は、カスペルスキーを「安全保障上の脅威がある企業」に指定

米政府は、ロシアのウクライナ侵攻の翌日から、カスペルスキーの利用を止めるように国内の企業に内密に警告を出し始めています。
そしてついに、2022年3月25日には、米連邦通信委員会(FCC)が、カスペルスキーを「安全保障上の脅威がある企業」に指定しました。
アメリカの主要企業も、相次いで利用を取りやめるなど、カスペルスキー離れが急速に進んでいます。
※出典:ロイター(https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kaspersky-idJPKCN2LS2QT)
ドイツ・イタリアなどの西側諸国は、カスペルスキーの利用に警告

ヨーロッパでも、カスペルスキーの利用停止の流れが拡大していて、ドイツ政府は2022年3月15日に、カスペルスキー製品の利用に警告を発しました。
ウイルス対策ソフトは、ITシステムの深くまで入り込めるため、カスペルスキー社の意に反して、「ロシア政府の強権による、悪用リスクがある」とされています。
同様にイタリアでも、カスペルスキー側が収集したデータがロシアに転送されていないかなど、情報保護の調査を進めているようです。
※出典:讀賣新聞(https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220406-OYT1T50044/)
日本では、国内大手のNTTグループがカスペルスキーの利用を中止

日本では、国内の情報IT最大手のNTTグループが、カスペルスキーの利用を中止することが明らか胃になっています。
グループ会社でカスペルスキーを利用しているケースもあり、他社製品への切り替えを進めるようです。
※出典:朝日新聞(https://www.asahi.com/articles/ASQ485F5SQ48ULFA00V.html)
ロシア製セキュリティソフト「カスペルスキー」が危険視される理由
ロシアのウクライナ侵攻の裏で、「カスペルスキー」が危険視されている理由としては、上記の3点があげられます。順番に解説していきます。
カスペルスキーは中立を宣言しているが、政府圧力に屈しないかは疑問
今回のウクライナ侵攻を受けて、カスペルスキーは中立の立場や、安全であることを宣言しています。
しかし、知っての通りロシアは政府の権力が非常に強く、プーチン大統領の指示には誰も抵抗することができません。
つまり、仮にロシア政府から各国の機密情報を提供するように命令されたら、カスペルスキー社は拒否権がほぼない状態とも考えられるでしょう。
また、ロシアで働くカスペルスキーの従業員が、ロシアの法執行機関や情報機関に強制される形で、機密情報を提供してしまう恐れもあると言われています。
国家間でのサイバー攻撃が活発化してきている
実は、ロシアのモスクワに本社があるカスペルスキー社は、以前よりロシア政府とのつながりを疑われており、ロシアの元情報機関幹部が設立した企業とも噂されています。
近年、国家間でのサイバー攻撃が激化しており、そこでセキュリティソフトで得た情報の流出や、ハッキングが行われる可能性はゼロではありません。
実際に、トランプ政権は2017年に、カスペルスキー社とロシア政府とのつながりを疑って、政府機関がカスペルスキーを使用することを禁止しました。
同様に、2018年には欧州議会が、カスペルスキーとロシア情報機関とのつながりを疑い、カスペルスキーのセキュリティソフトを「悪質」に分類しています。
出典:TechCrunch 英語版(https://techcrunch.com/2022/03/15/germany-kaspersky-risk-invasion/)
セキュリティソフトは機密情報にもアクセスしやすい
セキュリティソフトは製品の特性上、パソコンやシステムの奥深くまで入ることができ、多くの重大な情報にアクセスすることができます。
そのため、データセンターに送られる情報には、必然的に各国の公的機関や主要企業の機密情報が多く含まれるのは言うまでもありません。
これは、個人のパソコンでも同様で、収集されたデータを悪用されてしまったら、サイバー犯罪の被害が大きくなるのは明らかです。
【結論】カスペルスキーは危険性もありうる!不安な方は乗り換えを推奨

これらを踏まえると、カスペルスキーを継続して利用することには、一定のリスクがあると言えるでしょう。
特に、ロシア政府の圧力により、カスペルスキー社の意に反して機密情報が漏洩のリスクにさらされてしまう可能性は否定できません。
カスペルスキー社の危険性を踏まえて、不安を少しでも感じている人は、一刻も早くセキュリティーソフトの乗り換えをしてみて下さい。
セキュリティソフトは、月額換算すると月額300円程度なので、早いうちに乗り換えて、安心を買ってもいいかもしれません。
カスペルスキーの移行先として、おすすめのセキュリティソフト3選

ここからは、カスペルスキーから他社セキュリティソフトに乗り換える際に、おすすめのセキュリティソフトを紹介します。
カスペルスキーは、セキュリティソフトの中でも高性能な製品なので、地政学リスクが少なく、性能面でも劣らない製品を選びました。
結論としては、日本か欧米諸国に本拠を置く、以下3社のセキュリティソフトがおすすめです。
ノートン360
ノートンは言わずと知れた、セキュリティソフトの最大手企業になります。
本拠地はアメリカで、性能も非常に高く、その上パソコンも重くならないので、動作速度が非常に軽いのが特徴です。
価格もそこまで高くなく、世界で最も使われているので、悩んだ場合はノートンを選んでおけば間違いないでしょう。
また、ノートンが気になる方は、以下の記事も併せて読んでみてください。
ウイルスバスター
ウイルスバスターは、日本に本拠を置く日本企業で、日本で最も売れているセキュリティソフトです。
セキュリティ性能も問題のない水準であり、日本企業製ということで使いやすいくサポートが充実しているため安心感があります。
パソコンに苦手意識がある方や、サポートがあった方が安心という方にはおすすめです。
また、ウイルスバスターが気になる方は、以下の記事も併せて読んでみてください。
ESETインターネットセキュリティ
ESETは、ウクライナの隣国であるスロバキアに本社を置く、セキュリティソフト企業です。
カスペルスキーと比較しても価格が安く、動作速度も軽い点が特徴となります。
とにかく安さや軽さを重視する人は、ESETへの乗り換えを検討してみるのもありかもしれません。
また、ESETが気になる方は、以下の記事も併せて参考にしてみてください。
まとめ:カスペルスキーには危険性もある!不安な方には乗り換えを推奨

本記事では、カスペルスキーの危険性の有無や、リスクについて解説してきました。
結論としては、ロシア政府の介入の恐れもあるため、残念ながらカスペルスキーは100%安全とは言い切れません。
ロシア政府の圧力による情報流出やハッキングに、少しでも不安を感じる人は、この際に乗り換えを検討しても良いでしょう。
乗り換える際は、性能や価格重視ならノートン、サポートや安心感を重視するならウイルスバスター クラウド
、価格重視ならESETがおすすめです。
セキュリティソフトは、月額換算すると月額300円程度で安価なので、この際に不安を取り除いておいても損はありません。
情報が流出して後から後悔しても遅いので、ぜひ併せて検討をしてみてください!
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