この度、国内で人気No.1のセキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」を提供している、トレンドマイクロ社から新しいセキュリティ製品「ウイルスバスター トータルセキュリティ スタンダード / プレミアム(以下、ウイルスバスター トータルセキュリティ)」が発売されました。
しかし、ウイルスバスター トータルセキュリティは発売されたばかりなので、特徴や評判、口コミなどの情報がほとんどありません。
また、従来のウイルスバスタークラウドと、新製品のウイルスバスター トータルセキュリティの違いが気になる人も多いと思います。
そこで、今回は新製品のウイルスバスター トータルセキュリティを実際に利用してみたので、利用して感じた感想や本音を詳しく解説します!
ウイルスバスター トータルセキュリティとは?
トレンドマイクロ社の新製品「ウイルスバスター トータルセキュリティ」は、簡単に説明すると主力セキュリティソフト「ウイルスバスタークラウド」をさらに強化した、上位版のセキュリティソフトです。
具体的には、従来のウイルスバスタークラウドと比較して、以下の特徴が追加されました。
従来のウイルスバスタークラウドは使いやすさに定評がある一方で、インストール可能台数が3台のみの点や、パスワード管理・VPN・個人情報漏洩監視といった機能が付いていない点がデメリットでした。
つまり、新製品のウイルスバスター トータルセキュリティは、従来のウイルスバスタークラウドの弱点を克服する、アップデート版という位置付けと言えるでしょう。
ウイルスバスター トータルセキュリティの特徴
ウイルスバスター トータルセキュリティの特徴は、「インストール台数が6台」「VPN機能やパスワード管理機能搭載」「日本を狙うネット詐欺検出に力を入れている」「日本人にとって使いやすい」といった点です。
つまり、従来のウイルスバスターの特徴はそのまま維持しつつ、より幅広くセキュリティ対策ができるように、インストール可能台数や機能が大きく強化されています。
また、従来のウイルスバスタークラウドから大幅にパワーアップしているにも関わらず、料金はそこまで変わらないので、よりコスパが高くおすすめのセキュリティソフトになった印象です。
そのため、これからウイルスバスターを購入するのであれば、基本的にはウイルスバスター トータルセキュリティ一択と言えるでしょう!
ウイルスバスター トータルセキュリティのメリット・デメリット
デメリット
ウイルスバスター トータルセキュリティのデメリットは、基本的には従来のウイルスバスタークラウドのデメリットと共通している部分が多いです。
とはいえ、従来のウイルスバスタークラウドではデメリットになっていた、「インストール可能台数の少なさ」や「パスワードマネージャーやVPN機能が搭載されていない」点は改善されており、従来よりもデメリットが少ないソフトになっています。
メリット
ウイルスバスター トータルセキュリティのメリットとしては、従来の「使いやすさ」や「サポートの手厚さ」に加えて、「インストール可能な端末数が6台」・「パスワードマネージャーやVPN機能もあり機能が豊富」な点などが挙げられます。
特に、従来のセキュリティソフトではインストール可能台数が最大5台までのソフトも多かったので、ウイルスバスター トータルセキュリティの6台までは、他社には中々ない大きなメリットと言えそうです。
また、従来通り初心者でも使いやすく、サポートが充実しているウイルスバスターの特徴はそのままなので、パソコン初心者には、さらにおすすめのセキュリティソフトになりました。
ウイルスバスター トータルセキュリティの機能
機能 | ウイルスバスター トータルセキュリティ | ウイルスバスター クラウド |
---|---|---|
スパイウェア対策 ランサムウェア対策 | ◯ | ◯ |
Web脅威対策 | ◯ | ◯ |
ペアレンタルコントロール (子どものネット利用管理) | ◯ | ◯ |
決済保護ブラウザ | ◯ | ◯ |
パスワードマネージャー | ◯ | 別途購入 |
VPN (通信の暗号化) | ◯ | × |
フォルダシールド | ◯ | ◯ |
ダークウェブモニタリング (個人情報流出の監視) | ◯ | × |
オンラインストレージ | × | × |
従来のウイルスバスタークラウドは、パスワードマネージャー・VPN・ダークウェブモニタリングといった、現在は必要性が高くなってきている機能が搭載されていませんでした。
しかし、新製品のウイルスバスター トータルセキュリティには全ての機能が搭載されていて、機能が充実しています。
そのため、機能面に関しては物足りない部分はほとんどなく、セキュリティ機能の豊富さは業界でも最高水準と言えるでしょう。
ウイルスバスター トータルセキュリティにて新たに搭載された特徴的な機能について、詳しく解説します。
パスワードマネージャー(パスワード管理機能)
パスワードマネージャーは、各ウェブサイトやサービスに登録しているパスワード情報を一元管理する機能。インストールできる端末数に制限はありませんが、契約者1名のみ利用可能です。
パスワードマネージャーのマスターパスのみ覚えておけば、各サイトのログイン情報を自動で入力できるため、各パスワード情報を覚えておく必要がありません。
また、暗号性の高いパスワードを自動で生成してくれる機能もあり、パスワードの安全性を高めつつ、一元管理できるのが特徴です。
フリーWi-Fiプロテクション(VPN機能)
フリーWi-Fiプロテクション(VPN機能)は、iPhoneやAndroidスマホにインストールでき、無料WiFiに接続した際に、通信を保護してくれる機能になります。
お店やカフェなどで利用できる無料Wi-Fiの中には、個人情報の搾取やスマホ画面の覗き見などを狙った悪質な無料Wi-Fiがあるのも現状です。
VPN機能があると、どんな無料Wi-Fiに接続する時も通信を暗号化してくれるので、悪質なWi-Fiに繋いでしまったことによる情報漏えいを防げることから、今の時代には必須の機能と言えるでしょう。
個人情報漏えい監視(ダークウェブモニタリング機能)
個人情報漏えい監視(ダークウェブモニタリング)はパスワード情報・カード情報・銀行口座番号などの監視したい情報を登録しておくことで、ダークウェブで情報漏洩がないかを常に監視してもらえます。
万が一、情報が漏洩した際には通知してくれるので、すぐにパスワード変更などができ、早急に情報漏えいの対策をすることが可能です。
なお、ダークウェブモニタリング機能も、インストールできる端末数に制限はありませんが、契約者1名のみ利用可能となっています。
ウイルスバスター トータルセキュリティの性能
ウイルスバスター | |
---|---|
AV-Comparatives | |
AV-TEST | |
SE Labs | 評価なし (不参加) |
AV-Comparatives 防御率 | 97.11% |
AV-TEST 防御率 | 100% |
保護性能スコア | 6.0/6.0 |
感染マルウェア数 | 291個 |
誤検出数 | 3個 |
※AV-TEST Product Review Report – Mar-Apr/2024
※Malware Protection Test March 2024
セキュリティソフトの性能テストを行っている第三者機関のテスト結果をまとめると、ウイルスバスターの性能に関する評価は上記の通りです。
AV-Comparativesのテストでは、やや厳しめの結果を受けていますが、AV-TESTの結果においては、防御率100%、保護性能スコア満点で、最も高い評価を獲得しています。
なお、SE Labsのテストには不参加のため、評価がありませんでした。
ウイルスバスター トータルセキュリティの料金
ウイルスバスター トータルセキュリティ スタンダード | ウイルスバスター クラウド | |
---|---|---|
インストール 可能台数 | 6台 | 3台 |
1年版 | 7,700円 (月額107円/台) | 6,380円 (月額178円/台) |
3年版 | 16,940円 (月額79円/台) | 14,960円 (月額139円/台) |
※上記は全て税込価格になります。
ウイルスバスター トータルセキュリティとウイルスバスタークラウドの料金は同じ価格となっています。しかし、両者はインストール可能台数が異なるため、コスパの高さは大きく異なります。
具体的には、ウイルスバスター トータルセキュリティは6台までインストールできるので、「1台あたりの料金」で比較すると、ウイルスバスタークラウドよりも圧倒的に割安です。
また、「パスワードマネージャー」・「VPN」・「ダークウェブモニタリング」といった機能は、ウイルスバスター トータルセキュリティのみ搭載なので、よりコスパが高いと言えるでしょう。
【ウイルスバスター トータルセキュリティ】スタンダードとプレミアムの違いは?
ウイルスバスター トータルセキュリティには、「スタンダード」と「プレミアム」の2種類の製品があるので、両者の違いについて解説します。
「スタンダード」と「プレミアム」の最大の違いはサポートの手厚さになります。具体的には、プレミアムのみ、「24時間365日オペレーターによる電話対応」・「80種類以上のデジタル機器などの操作方法の相談窓口」が付属されています。(※サポート範囲詳細はこちら)
リモートサポートでは、質問時に画面の遠隔操作でサポートを受けることが可能。また、無制限の質問対応では、ウイルス関連のみではなく、Wi-Fi設定方法や年賀状ソフトの使い方など、パソコン操作に関することなら何でも質問が可能です。
つまり、プレミアムは「ウイルスバスター トータルセキュリティ」に「デジタルライフサポートプレミアム」が追加された製品になります。「デジタルライフサポートプレミアム」の詳細については、『ウイルスバスター+デジタルライフサポートプレミアムの評判・口コミ』も併せて参考にしてみてください。
ウイルスバスター トータルセキュリティの評判・口コミ
ウイルスバスター トータルセキュリティの評判や口コミは実際のところどうなのか、気になる人も多いと思います。そこで、ネット上の口コミなどをまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
悪い評判・口コミ
悪い評判はほとんど見受けられなかったのですが、人によっては初回インストールに少し苦労した人もいたようです。(同時に、「インストールが簡単だった」という意見も多かったです。)
特に、公式サイト以外のECサイトで購入した方は、「パッケージ版」を購入したのに、箱に入っていたのはシリアル番号のみで、ディスクが入っておらず混乱された方もいたようでした。
ウイルスバスター トータルセキュリティについては、基本的にCDディスクが入ったパッケージ版は取扱いがないため、どうしてもCDディスクを使ってインストールしたい人は「ウイルスバスター クラウド」を検討してもいいかもしれません。
良い評判・口コミ
良い評判としては、従来のウイルスバスターと比較して、インストール可能台数が3台から6台に倍増になったことで、お得感に満足されている人が非常に多かったです。
中には、従来のウイルスバスタークラウドは2ライセンス購入していたが、1ライセンスのみで全ての端末を保護できるようになったので、セキュリティソフトにかかる費用が従来の半額程度になったという人もいました。
また、ウイルスバスタークラウドから、ウイルスバスター トータルセキュリティへの乗り換えについても、シリアル番号の入力のみでスムーズに移行できたという声も多かったです。
ウイルスバスター トータルセキュリティはどんな人におすすめ?
ウイルスバスター トータルセキュリティがおすすめの人の特徴
ネット上での口コミや意見、筆者が実際に使ってみて感じたことを踏まえた上で、ウイルスバスター トータルセキュリティがおすすめの人の特徴は上記の通りです。
特に、最大の特徴はインストール可能台数が6台までになり倍増した点なので、従来のウイルスバスタークラウドの上限3台では物足りなかった人にとっては、かなり魅力的なソフトと言えるでしょう。
また、パスワードマネージャーやVPN、ダークウェブモニタリングなど、セキュリティソフトに搭載されている機能はほぼ全て網羅しているので、万全なセキュリティ保護を施したい人にはぴったりです。
まさに、万人におすすめできるようなセキュリティソフトと言えます。
ウイルスバスター トータルセキュリティがおすすめではない人の特徴
ウイルスバスター トータルセキュリティは、基本的にほとんどの人におすすめできるセキュリティソフトなので、おすすめではない人はあまりいません。そんな中で、おすすめではない人を強いてあげるとすると、上記の通りです。
まず、前述の通りウイルスバスター トータルセキュリティにはCDディスクが付属したパッケージ版はないため、CDディスクを使ってセキュリティソフトをインストールしたい人には向いてません。
また、ウイルスバスターは一般的な軽さのため、一般的な使用の範囲内では気になることはありませんが、やはりソフト起動中はパソコンの動作速度がやや低下します。
そのため、動作速度の速さを最優先にしているという人は、ESETやノートンなどの「軽さに定評のあるセキュリティソフト」も併せて検討してみた方がいいかもしれません。
ウイルスバスター トータルセキュリティはコスパが高く、機能も豊富!多くの人におすすめできる万能型セキュリティソフト!
ウイルスバスター トータルセキュリティは高コスパ・高機能で、多くの方におすすめできる万能型セキュリティソフトです。
ウイルスバスターの使いやすさやサポートの手厚さはそのままに、従来のウイルスバスタークラウドではデメリットとなっていた、インストール可能台数の少なさ・パスワード管理機能やVPN機能が非搭載の点をカバーしています。
また、6台までインストールできることで、1台あたりの料金も格段に抑えられたため、コスパも良くなり、よりお得なセキュリティソフトへと進化しています。
ウイルスバスタークラウドのみでは対処しきれなかった点もカバーできる「痒いところに手の届くセキュリティソフト」となっているので、ぜひ気になる方は購入してみてください。
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